さて、前回の春姫殿の記事から既に2か月近く経っている訳だが、コロナの関係で私も例に漏れず自宅にいることが多かったので製作にあてられる時間は通常生活よりはるかにあった。
なのに、未だ完成していないのは何故なのか。
ウイルスの蔓延によって収入が激減し、生活もままならない...
おまけに私には喘息の持病があるので、もしコロナウイルスに感染したら重症化、そして死をも覚悟しなくてはならない...
つまり、ずっと自粛していても外に出ても待ち受けるのは死...
この先の人生に絶望し、フィギュアを製作できるような精神状態ではなかったのです。
というほどのことでもなく、時間がありすぎて何となくダラダラしていただけ。
まあ実際問題収入は減ってるけど...
観ていなかった過去の名作アニメを一気観したり、たまっていた録画してあるものを観たりしていた。
が、今期アニメがほとんど放映しなくなってしまったので観るものもなくなり、いい加減春姫殿をどうにかしようとやっと重い腰を上げた次第。
そう言えば、放映を続けてくれている数少ないもののひとつ『とある科学の超電磁砲T』。
元々の本編『禁書目録』は好きではないが、『超電磁砲』は好きなのでいつものように白井黒子の活躍とシスターズの可愛らしさを楽しんでいた。
しかし、この『とある科学の超電磁砲T』で今まではどちらかといえば嫌いだった食蜂操祈にすっかりやられてしまった。
そもそも、アニメの登場人物が変な喋り方をするのがおっさんとしてはあまり好ましくないのだが、このシリーズは特にそれが顕著で鼻についていた。
が、今回食蜂操祈がたくさん喋っているのを観ていたら、彼女の「〜力(りょく)」というのを語尾につける喋り方が好きになってしまったのだ。
そうなってしまうと、あの甘ったるいというかダラダラしてるような喋り方も良くなってきて、嫌だった目が星なのも可愛く見えてくる不思議。
特に13話。
あの回は黒子が素晴らしい戦闘を見せて、それだけで私としてはたまらなかったのだが、そのあとの食蜂操祈が爺さんに勝利するために考えを巡らせるシーン。
あれは最高級だった。
巻き戻して7回位連続で観てしまうほどに。
食蜂操祈が1人で長々と喋るなか、何でもかんでも語尾に「力」をつけるわけじゃなく、「アクセス権限力」「ウイルスの構造力」など「力」を使うものがかなり絞られているのだ。
その取捨選択の巧みさとあの喋り方はもちろん、あそこまで読みきる頭脳の明晰さ。
あれほどのものを見せられると、極度の運動音痴なことも逆に可愛らしさになってくる。
というように食蜂操祈への想いが高まりに高まって迎えた15話。
食蜂操祈が全然出てこない...
警策の子供の頃の話をやっていて、チラッと子供食蜂操祈が映っただけ。
いやね、もちろんわかってるんです。こういうエピソードが無ければ物語としてダメだってことは。
でも、コロナ禍で溜まりに溜まった鬱屈とした気持ちを少しでも晴らす為に、世界が食蜂操祈を欲しているのだ。
そして、やっとCM前に警策の回想が終わり、食蜂操祈御降臨。
警策 「アンタなら説明なんてしなくても、能力で私を操作すれば良いじゃない」
食蜂操祈 「操作力、必要かしら」
気づけば終わりの歌が流れていて、私は滂沱の涙を流していた。
食蜂操祈の普段のあの感じから一転しての、「ごめんなさい」。
これは何人たりとも号泣せずにはいられないだろう。
つい熱くなって、未視聴の人には意味不明なことを書き連ねてしまい、春姫殿のフィギュアのことを記すスペースが無くなってしまった。
前回の続きとしては必死に複製をしたが、こればかりはどうしても毎回酷いことになってしまう。
次回そこら辺のことと、その先の塗装で終わりにしたいと思う。
...続く