前回、忘れていたベースが出来たので、パーツの傷うめを今度こそやっていく。
やり始めてすぐに何か違和感を感じ、その正体を確かめる為に春姫殿の画像と見比べる。
そしてわかったのは、着物の模様を入ってないということなので、急いで作る。
スカルピーを薄く伸ばしたやつに、モミジ的な模様を型取った紙を乗せて切り出す。
こいつにシンナーを塗りたくり貼り付けて、ヒートガンで固める。
更に、帯のところのなんか丸い模様も同じように貼り付け。
傷うめをどうにか終えて、一旦組んでみる。
少し前にiPhoneを新しいのに変えてから写真がきれいに撮れるようになって楽しいので、小躍りしながらiPhoneを取りに行く。
その道中、背後で「ガチャーン」という音が盛大に響いた。
すごーく嫌な感じの音だけど、まあ猫が何かをひっくり返したのだろうと決め付けてiPhoneを持って戻る。
すると、組んで置いてある春姫殿が倒れて机から落下して大破していた。
机の上で倒れてただけなら良かったのだが、下にまで落ちてしまったのが致命症だったのだ。
iPhoneを握りしめ、呆然としながら、私の小躍りのせいで地面が揺れてこんな悲惨なことになってしまったのだろうかと激しく後悔する。
理由はどうあれ、とにかく飛び散った破片を拾い集めるが、額を地面に擦り付けるようにして探しても左手の人差し指が見つからない。
しばらく額を地面に擦り付けまくったが、さすがに1ミリくらいの指など見つかるはずもない。
そんなことをしているうちに、怒りと絶望で悲惨なことになっていた気持ちも落ち着いてきたので今後の方針を考える。
とりあえず小躍りは二度としないのは当然として、まずは拾い集めた破片を繋ぎ合わせ、亡くなってしまった指を復元する。
そして、今回の大破を良い機会と捉えて、変な分割にしてしまっていた足をまともな分割にするという重大な決断を下す。
今更そんなことを始めてしまったら完成が更に遅れるが、今更少し遅くなっても一緒だし、あの変な分割はずっと気になっていたのでやり直しを敢行する。
問題は今のバランスを崩さずにどうやるかだが、考えた末に下半身を複製して身体と着物に分けることに。
プラコップを使い型取り。
カッコつけてポートレートモードで撮ると、スムージーか何かに見えなくもない。
レジンを流してこいつを2つ作り、一つは下半身を削り出し、もう片方は中をくり抜いて着物にする。
真っ白な粉まみれになりながらリューターでガリガリやる。
いつの間にか片足が足首から取れてしまったが、そんなことは気にしない。
そして、削り過ぎた部分にスカルピーを盛り付け。
更に片足を分割して内側も成形する。
足も着物も色々いじくりまわしてなんとか出来上がり。
本来もう少し尻などは大きくするのだが、着物の厚みと強度を考えるとこんなもんになってしまった。
そして、またまた作り忘れがあるのに気付き、急いで付け足す。
真ん中のアホ毛的なやつを忘れていたのだ。
今度こそ本当に全パーツ終了。
写真を撮っていて気付いたが、組み立てる時に左袖にヒビが入ってしまったようなので、修復してからやっと複製に入る。
...続く