さてさて、複製したウォーナースの表面処理をチャッチャッと終わらせて着色しようと思ったのだが、よく見るとスカートなどにそれなりに気泡が見え隠れしている。
ので、そいつらをチマチマ埋めながら表面処理をしていく。
ヤスリがけしているうちにスカートの厚みが気になってしまい、面倒だったがリューターでガリガリ削った。
すると、中から微細気泡がごっそり出てきてその気持ち悪さに気を失いそうになるが、なるべく見ないようにして瞬間接着剤で埋める。
白サーフェイサー、ヤスリのコンボを数回繰り返す。
なんと、ここまでで表面処理の為に体内に溜めておいたパワーを使い切ってしまった。
リューターを使わざるを得ないという予定外のことが起きたせいだ。
そうじゃなくても表面処理はあまり好きではないのに、パワーが切れてしまってはどうにもならない。
もしこのまま強行しても、指先や髪の毛の先っぽの気泡は見逃す、パーティングラインも消さない、穴ぼこだらけで意味のわからないところに線が入った見るも無残なウォーナースが出来てしまうだろう。
パワーが切れるというのはそういうことなのだ。
今までの努力を無駄にしない為にも、一旦中断して前の記事で書いた印章のリングを作ることに。
これが予想以上に時間がかかってしまうのだが、そのおかげで表面処理の為のパワーもけっこう溜まった。
が、当然リング作りにも表面処理は必要で、せっかく溜まったパワーをそれなりに使ってしまう。
まぁいつまでもパワーなどと理由をつけて先延ばししているわけにもいかないので、一発奮起して残りの気泡などを処理していく。
肌と髪のパーツにはプライマー、それ以外にはサーフェイサーを吹き、やっと塗装に入る。
何となく気分でベースからやっつけていく。
グレーのサーフェイサーの上から、クリアーカラーのブラウン、グリーン、ブルー、ブラックを薄めたものを適当に重ねていったんクリアーを吹いた。
エナメル塗料を目地に流し込む。
これで終わりでも良かったのだけど、この床はウォーナースの拷問部屋の床なので、今まで拷問されてきた者達の血と汗が染み込んでいる。
それをエナメル塗料でこすったり、拭き取ったりしながらつけた。
つや消しクリアーを吹き付けて終了。
次に一番大事と言っても良いスパンキングラケットを塗る。
最初は革製を予定していたが、思い直して少し安っぽいビニールレザー製に変更。
艶ありの黒を薄く重ねて、その上からクリアーブラック。
アタリの出る縁を軽くヤスリで擦って、ステッチを白で一個一個チマチマ入れ、使い込まれた皺にもエナメル塗料を流し込む。
ステッチが微妙によれているが、安物故の縫製の甘さということで勘弁してもらう。
設定としては、最初は高級な革製のものを使っていたのだが、ウォーナースの打ち据えるパワーが強すぎてすぐに壊れてしまうので、どうせすぐ壊れるならビニールレザー製の安物をということになったのだ。
鋲をペイントマーカーのシルバーで塗り、やはり床と同じようにスパンキングラケットにも血や体液などで汚す。
前回、次で完成としたいなんて大言を吐いておいて、この進行状況なのは忸怩たる思いだが、今度こそ完成させたい。
問題は暑すぎてやる気が中々出ないということだ。
...続く