ここ1年程でヴァイオレットちゃんとトレーネさんのフィギュアを試行錯誤しながら製作してみた。
両方とも始めはスカルピーを捏ねくりまわして作るのを試みたが、挫折して結局はポリパテ。
別に素材は何でも上手く作れればいいのだけれど、スカルピーでやりたいのだ。
それにポリパテで全部作るとなると、シンナーの臭いでラリってしまうわ、削りカスが凄くて粉まみれになるわで寿命が縮みかねない。
もちろん部分的にはポリパテ、エポキシパテなども使いつつ、基本的にはスカルピーでスカルプトしたいのだ。
なんかその方がイケてる感じがするし。
ということでスカルピーで製作を試みるわけだが、上達への近道としてはやはり数をこなすことであろう。
残念ながら私は前途有望な若者ではなく、先なんてたかが知れてる中年おやじなので、チンタラやっていてはまともなものを作れるようになる前にあの世行きなんてことになりかねない。
ので、ここは同時に複数個作るというのに挑戦したいと思う。
まずは、グレースカルピーとプリモを6対4くらいで混合したやつで顔を作っていく。
針金にざっと盛り付け、大まかに形を出す。
ある部分を凹ましたら、別なところが形が崩れてみたいなところにイラつくし、指紋が付いたりするのも気に入らない。
いきなり上手くいってない感がすごい。
が、グッと堪えて粛々と進める。
目鼻口の形を出していく。
スパチュラの跡が気になって仕方ない。
一応この顔の人はリアル方向に寄せたイメージ。
耳もつけた。
細かいところがヨレヨレだが、大体の形ができた。
この顔の人は女性のつもりなのに、しょぼくれてる上にテカってるおっさんにしか見えないのがとても気まずい。
握りつぶしてやり直したいのを堪えて一旦焼き固めてみる。
ヤスリがけをして、アセトンで軽く撫でて表面をきれいにしたら多少は見れるようになった。
依然テカってないおっさんにしか見えないが。
さっきの顔の人を焼いている間に別の人も作り始める。
今度はスカルピーファームを使用。
硬めなので形を保持しやすい気がする。
今度はアニメ的な顔の人。
全体に丸っこく、眼窩の窪みも浅く、鼻は小さく穴無し。
目が超デカい。
睫毛も過剰。
そしてテカってる。
耳をつけ焼いて表面をきれいにした。
睫毛がサンバイザーのようにデカい。
おっさんとサンバイザーを並べてみる。
比較すると、サンバイザーに使ったスカルピーファームの方が若干やりやすく感じた。
まあ少し慣れてきてそう感じたのかもしれないけど。
技術が無い分とにかく丁寧に少しずつ成形していけば、段々と慣れていくのかもしれない。
サンバイザーを焼き固めている時に、ゴチャついた机の上に放置してあったパサパサのグレースカルピーを発見。
もったいないので、練習として猫を作ってみる。
板の上にざっと盛り付けてみたが、どちらかというと犬に近いような...
目の前に座っていた家の猫を見ながら整えていく。
多少猫に近づいたとは思うが、この後毛を彫っていくのが面倒になったので後回しにして、顔の人の髪の毛だったりを作っていくことにする。
アニメ顔のサンバイザーの人は一応モデルにしたキャラクターがいるので、今回こそ最後までスカルピーで通していくのだ、絶対。