さて、1番状態の悪かった下半身の処理をなんとか終えたので、ガンガンにスピードアップしていくつもりだったが、やはりそう簡単にはいかないようだ。
スカートを多少いじったおかげで上半身との合いがおかしくなり、またもやパテで接合面を作る。ついでに服の襟とか裾など気に入らないところを直していく。
右が直して白サーフェイサーをやったもの。
右腕の機械の部分は黒いやつで。
顔は二重の線、眼球との境目などをはっきりさせる。
右耳が気泡で潰れてたので、作り直した。
続いて髪。
後ろ髪はモールドを少し追加して、深く掘り直していく。
前髪も同じように。
横の髪は先っぽが欠損してたので、レジン片を付けて修復。
幸い髪と顔には気泡が少なかったので助かった。
あのブツブツ地獄はもう勘弁してもらいたい。
一か月近くもブツブツと格闘していたせいで、蜂の巣とかホットケーキを焼くときのブツブツとか、果てには数の子などを見ても全身が総毛立ち、気が遠くなるようになってしまった。
そういうブツブツ恐怖症のことを「トライポフォビア」というらしいが、私もトライポフォビア一歩手前なのかもしらん。
原因としては、虫に刺された時や、はしか、風疹など皮膚に出来るブツブツの集合体に対する恐怖、大きく言えば寄生虫や伝染病に激しく不安を持っている故に、小さな穴の集合を恐れるのではないかということらしい。
まあでも、ブツブツの集合体を見て気持ち良い者などそうはいないだろうし、伊坂幸太郎の「魔王」にもあったが、スイカの種並びなどは大概ゾクッとするものだと思うのだが。
閑話休題。
次に小物類。鞄は磨きやすいように、一旦持ち手を切り離して処理。
シリコン型をキツく締めすぎたのか、明らかに歪んでしまっているので直していく。
最後に傘。
細い棒の部分が折れてしまったので、針金に変えた。
これにてようやくひと通り処理し終わったわけだが、原型を作るより大変だった気がする。
1番の原因は複製の失敗なのは間違いないけど、原型の時点でもっとしっかり作り込んでいかないとダメだと身に沁みた。
ようやっと色塗りに行けるが、当然上手に出来る気など1ミリもしない...
が、せっかくここまできたので、少しでもかわいいヴァイオレットちゃんができるよう死力を尽くす所存です。
...続く