ヴァイオレットちゃん作りも大詰めとなって参りましたが、次にブーツを拵えていく。
まずはソールから。
脚が短いのは、作りやすく切断した訳じゃなく、やってる最中に折れたから。
形を出したソールにパテを盛り、削る。
現在のところ、踵の高い長靴って感じ。
更に色々やる。
それにしても、どれだけ履き脱ぎが大変そうなブーツなのだろう。紐を通す穴が15もある上に、かなりタイト。
このブーツを履く時は、普段よりかなり早めに起きなくては電車や船に乗り遅れてしまうことだろう。
ドールの仕事で遠出することも多く、更に手が機械のヴァイオレットちゃんには、ちと酷なのではないか?
今時なら後ろか、内側にジップが付くものが多いだろうから、そういう仕様にしてあげようとも思ったのだが、
「余計なお世話です、旦那さま」
と言われてしまったので、泣きながらあきらめたのだった。
エポキシパテで紐をチマチマチマチマ作っていく。
とりあえず片側だけ通したところ。
なんとか紐の両サイドを通して、リボンを拵えた。
ブーツが大体出来たことによって、寂しさを感じるようになった下半身に手を加えていこうと思い立つ。
具体的には、ニーハイのストッキング的なものを履かせて、パンツにも装飾を入れようかと。
ヴァイオレットちゃんの下着類に関しては、アニメ放送で言及されてなかったと思う。
ので、
ヴァイオレットちゃんは簡素なものでいいと言ったが、カトレア・ボードレールさんが、
「ダメよ、せっかくかわいいお洋服なんだから、下着も可愛いくないと。私が選んであげるわ」
なんて言って用意したもの。
という設定でいこうと思ふ。
というわけで、参考資料を探す。
最初は、「女性 下着」とか「ニーハイ ストッキング」などと検索していた。
が、結果が芳しくなく、「パンティ 刺繍」とか「 ストッキング シルク」、「セクシーなパンティ」、「エロい ガーターベルト」など、どんどんエスカレートしていく。
気がつけば、参考資料を探していたはずが、いつのまにかエロい下着姿の女性を凝視するのに夢中になっていた。
「...様、旦那様...」
というヴァイオレットちゃんの声で我に返る。
「大丈夫、もう大体わかったから」
と、パソコンを閉じる。
本当は、とてもヴァイオレットちゃんには履かせられないようなやつしか見てなくて、全然わかってないのに...
出来たのがこれ。
失敗やね。
やはりというか何というか、全然可愛いくないし、女戦士のコスチュームのようでもある。
彫りが深すぎでタイツっぽくなくなってるし、ガタガタだし。筋彫りでやれば良かったのか。
そもそも柄が可愛いくない。
花柄っぽくするつもりが、知らないうちにトライバル柄のタトゥーみたいになってるし。
忸怩たる思いだが、これはボツですな。
表面処理と同時に埋めて、無地ということにしよう。
チキショーめ、これに何時間かかったと思ってやがるんだ。
腕もないくせに、拘りがあるぶってやるからこうなるのだ。しかもスカートで見えない部分だし。
ただエロい下着姿の女性を、ネットで見まくっただけになってしまった。
いいかげん、次あたりで原型を完成させたいと思う。
...続く