毎月一枚ずつ発売されていた『宝石の国』のブルーレイだが、先日vol 6が届いてやっと揃った。
6には全巻収納できる箱が付属していて、こんな感じ。
それぞれにこんなのが付いている。
あらためてブルーレイで観てみたが、テレビ版との違いとしては、まず思ったのは音が良い。
それと、放送時も言われていた映像の素晴らしさが更に増している。
内容はテレビ版とブルーレイでの違いは当然無いのだが、見直してみてもやはりフォスフォフィライト役の黒沢ともよさんが素晴らしい。
最初の頃の無邪気な可愛らしさから、経験を積んだ末の変化。
その後どんどん頭がおかしくなっていくフォスが、アニメではどんな感じになるのか。
原作漫画も集めているが、これに限ってはアニメの方が良いと思うので、是非続きをやって欲しい。
そしてここからは、私の個人的趣味に基づいた『宝石の国』の良さをあげていこうと思ふ。
まず、机、椅子などを始め収納道具などがとっても素敵なのだ。
これはvol 6に付いていた設定資料
どれもこれも伝統的な工芸品のようではないか。
ほぼ木で出来ていて、統一感も素晴らしい。
これは、フォスが海に行った時の回で出てきた身体に塗る樹脂の入れ物。
先出の設定資料のアップ。
これはシェーカーボックスと呼ばれるもの。
そっくりではないか!
こういうものは、スフェンが作っているのだと思われるが、シェーカー家具の技術がこの時代まで残っているということなのか。
シェーカーボックスは、19世紀を中心にアメリカで栄えたシェーカー教徒によって作られた木工品。
「美は有用性に宿る」という信仰に基づき、装飾を排除した機能美と完璧な手仕事によって生み出されたシンプルなデザイン。
細部まで拘りを持って作られており、作品を完成させるまでに多くの工程を経ている。
今現在も様々な作家によって作られていて、洒落た部屋には良く置いてあるものだが、あの箱にドロドロの液体を入れてるというのは見たことがない。
斬新な使用法だ。
そして、このシェーカーボックスなどを収納してある棚がまた良い。
Casa BRUTUSの収納特集に出てきてもおかしくないだろう。
これは金剛先生が、フォスの言った「ニンゲン」という言葉に動揺して机を割ってしまって、修復された後の画像だ。
よく見てほしい、修復のされ方を。
‘‘千切り留継ぎ’’なのではないか。
千切り留継ぎ
接合部の強度を高める工法。
木と木を繋げる際木の収縮により、つなぎ目に隙間が生じないようにするため鼓(つづみ)形の堅木の木片をうめ込む。
スフェン恐るべし。
シェーカーボックスのみならず、木工のこんな技術まで持っているとは。
リスペクトスフェン。
前にアンタークのフィギュアを自作してみたが、
スフェンにすれば良かったとすら思うほどリスペクト。
まあそれはいいとして、建物も素敵だしとにかく色々と洒落てるのだ。
次にあげたいのは、やはり金剛先生。
あの人は何というか、存在そのものが面白い。
漫画の方だけの時はあまりそう思わなかったのだけど、アニメでやってからは、あの声、立ち振る舞い、私にとってはたまらない。
どうしてもあの声を聞くと、この人と被ってしまうのだ。
言峰綺礼。
これも先日届いた、劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel] I.presage flower」のブルーレイからの一場面なのだが、激辛麻婆豆腐のみ白米も無しで何皿も食べている。
この場面、彼は衛宮士郎に向かって「食うか?」と勧め、「食うか!」と断られる。
これを観ていたら、今度は言峰綺礼が金剛先生に見えてくるのだ。
金剛先生が、激辛麻婆豆腐を食いながらフォスに言う。あの声で。
「食うか?」
フォスは被せ気味に答える。
「食うか!」
何となくありそうな面白シーンではないか。
要するに、中田 譲治さんが喋っていれば私の中では全て金剛先生が喋っている、ということになってしまったようなのだ。
現在放送中のもので言えば、『ゴールデンカムイ』の土方歳三、『ひそねとまそたん』のちょっと偉い人、あれらは全部金剛先生ということになる。
中田 譲治さんが声優を辞めない限り、金剛先生はとどまることなく増殖し続けるのだ。
以上、
私の個人的『宝石の国』愛を述べてみたが、伝わるだろうか。
早く続きが読みたい。