『快活クラブ』の魅惑のトルコライス その2

前回の続き。

 

www.yabunira.xyz

 

最初の話に戻って、メロンソーダを飲みながら食事をするのだが、前は大体「快活カレー」を食べていた。

 

快活カレー、メロンソーダという強力なツートップ。

 

次々と新たなメニューがデビューしてきても基本的には揺るがぬツートップなのだが、唯一この牙城を崩す奴がトルコライスなのだ。

 

快活クラブにはキャンペーンがあって(例えば「麺類フェアー」のような)、その時々で何らかが安くなってたりする。

 

「トルコライスフェアー」

 

こいつが目に入ってしまったら自らの胃にむかって、覚悟を決めろと指令を出すしかない。

 

通常税込961円が100円引きになるフェアーだ。

ミートソースと炒飯それぞれ一人前の上にトンカツ(快カツというべきか)が乗っている。

 

炭水化物地獄+カツという栄養のバランスなど完全に無視した、もしそればかり食っていたら大した時間もかからずに体が変調をきたすであろう劇物。

 

 

40半ばのおっさんが易々といけるシロモノではない。

 

 

 

もちろんわかっている、別に無理して食わなきゃいいのだ。

 

が、

子供の頃から大人達に沢山食べなさいと言われて育ち、いっぱい食べる奴はエラいというマッチョイズム的価値観を植え付けられてきた世代の人間としては、100円引きというのがトリガーになってしまい注文せざるを得ないのだ。

 

日本男児たるもの喰らわずにいられるものかと思わせるパワーを、トルコライスは持っているのだ。

 

 

実際食えばトルコライスは美味い。

いつの頃からかパスタの麺は乾麺を使うようになってより良くなったし、量も確かに多いけれど麺、米、肉、トマト、醤油、ソースと順番に食べていれば飽きることもない。

 

例えば、ペヤングソース焼きそばの超大盛りなんてあの量をソースの一点張りで押し通さなくてはならないのだから。

 

あの超大盛りを初めて見た時は、なかなかの衝撃だった。

カップ焼きそば大好きな私でもさすがに最後は飽きてきて、ペヤング拷問という新たな拷問を受けているような気分になったものだ。

 

 

 

話をトルコライスに戻すと、あの量はなかなか絶妙でよほど少食でもない限り頑張れば完食できる。

昔あったCoCo壱の1300gカレーのような食いきれない人の方が多いものとは違う。

 

それになんといっても炒飯、ミートソース、カツと三種をどのように食うかアレンジ自在で楽しめるのだ。

 

オーソドックスに順番にいくもよし、三種をいっぺんに頬張るもよし、カツだけ先にいった後炒飯とミートソースを混ぜ混ぜにしてそば飯気分を味わうのもよし、カツの衣を剥がしてそれで炒飯を巻いてライスコロッケ風を装うもよし、更に炒飯とミートソースの中にカツを完全に隠して場所を当てながら食うという、まるで地雷を見つける爆弾処理班のようなことまで、バリエーションは無限なのだ。

 

一時期○○トルコライスという、カレーピラフ、ペペロンチーノ、ハンバーグみたいな派生パターンがあって気分によって違う味を更に楽しめたのだが、最近はなくなってしまったようだ。

 

まあ、派生パターンが多くあればあるほど優柔不断な私はトルコライスの種類を選べず、気が付いたら数時間経っていたなんてことにもなりかねないので、それはいいのだけれど。

 

 

想像してみて欲しい。

 

炒めた飯と、真っ赤な肉入りソースが絡まった麺の上に、堂々と構える黒い液体がたっぷりかかった褐色の衣をまとった豚肉。

横に目を移せば、エメラルドグリーンに輝くシュワシュワの液体。

 

まるで極彩色の曼荼羅ではないか。

 

あまりのドギツさに目眩がする。

 

 

 

だが、それがいい。

 

 

惜しむらくは、私の胃の機能が衰えつつあることだ。

もし20代の頃にトルコライスに出会っていたら、更にトッピングでカレーをかけてもらうなんていう剛毅なことをしたかもしれない。

 

最近では、トルコライスの弟弟子みたいなジャンバラヤ、カツ、ポテトフライの組み合わせの「快活プレート」というのがあって、私の中で存在感を上げつつある。

 

 

どうかトルコライスフェアーをやってませんように、と願いながらこれからも快活クラブに通い続けることだろう。