ヴァイオレットエヴァーガーデン フィギュア製作 その16

 

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さてさて、これから塗装に突入していくわけだが、その出来によってまだ見れるくらいにはなるか、悲惨なことになるかが決まるのでちょっと緊張する。

緊張というか不安しかない。

その理由は、それまで見たことすら無かったエアーブラシというものを半年前に初めて触り、訳もわからないまま塗りたくって以来今回が2回目だから。

当然この半年触ってないのだから技術が向上してるはずもなく、それどころか使い方を忘れているかもしれない。

ので、

最低限の使用方法などは教本を読み返して頭に叩き込み、仕事が休みの日に満を持して臨んだ。

 

まずは練習がてらあまり目立たない小さいパーツのスカーフから始める。

塗料はファレホ。

何故ファレホを選んだのかは今となっては思い出せないが、それ以外持ってないので仕方ない。

今回ファレホをエアーブラシで吹くのに良いという、フローインプルーバーという新兵器を購入したので前よりは上手く吹けることを願う。

 

ホワイトとエアブラシシンナーとフローインプルーバーを混ぜて吹いていくが、白サーフェイサーの上に薄いホワイトが乗ってるのか全然わからぬ。

とりあえず新兵器のおかげなのか、詰まることもなくやれてはいるので何回か吹き重ねていく。

...と、突然

「シュー」とか「シャー」とか「ブショー」みたいな音が大音量で響き渡った。

家の猫が何かに「シャー」と言っているのかと思ったが猫の姿は見えないので調べてみると、コンプレッサーから伸びるホースに穴が開いていて盛大にエアーが漏れているではないか!

当然予備のホースなど無く、気が動転した私は瞬間接着剤で穴を塞ぐことを試みる。

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が、全然ダメ。

 

げんなりした私は一旦落ち着こうと、ハンモックで寝ていた猫を無理矢理抱き上げようとして、ここでも「シャー」と言われたので泣く泣く諦め、とりあえずコンプレッサーから繋いであるミニエアータンクに残った空気でハンドピースの洗浄を何とか済ませ、すぐにamazonに新品のホースを注文した。

 

満を持して臨んだエアーブラシが開始から僅か数分で使用不能になるという想定外のアクシデントに一気にやる気をなくしたので、買ってあった「ハンターハンター」の新刊を読み始める。

 

「ハンターハンター」を読むには、普通の漫画の数倍の時間がかかるというのは全世界共通のことわりで、加えて間があいているので思い出すために前の巻から読むもんだから読了した頃にはかなりの時間が経っていた。

 

クラピカの聡明で冷静な立ち振る舞いにすっかり感銘を受け、それに倣い冷静に考えた結果、筆塗りでやれるところを先にやろうという結論に至った。

 

まずはベース。生意気にも木目調にしようと思ってしまったので挑戦してみる。

マホガニーを全体に塗り、その上にライトブラウンを重ね、真鍮ブラシで一方向に擦って細かい木目を入れた。

更にヤスリで擦って綺麗な木目模様を出そうとしたのだが、サーフェイサーのグレー下地が露出してしまいやり直し決定。

 

紫檀風に方向性を変えることにして、マホガニーを全体に塗って真鍮ブラシで同じように擦り、その上からまた薄めたマホガニーで模様っぽく見えるように刷毛目を残して塗った。

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紫檀っぽく見えるような、ただ汚ならしいだけのような...

 

茶色を使う鞄も一緒に塗る。

ヴァイオレットちゃんの鞄は、ベジタブルタンニンなめしの革なので(私が勝手に決めた設定)味のある風合いを出さなくてはならない。

ので、何色かを塗り重ねていく。

 

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汚ならしいことこの上ない。

一応この上からエアーブラシで色を重ねていくつもりだがうまくいくのだろうか。

 

やはり靴もベジタブルタンニンなめしの革なので(勝手に決めた設定)同じようにやるつもりだったが、あまりにも汚ならしいので鞄を仕上げて様子を見てからに予定変更。

 

 

そして翌日新しいホースが到着。

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グルグルしてる人がダメになったので、今度は縞々模様の人にしてみたが、この人のほうが穴が開かなそうには見える。

 

エアーブラシシステムが復旧したので、さっそく鞄を塗っていく。

薄くフワッとかける感じで微妙に色を変えて吹いたあと、金具と鋲をオールドゴールドで筆塗り。

ステッチも筆でチマチマ塗って、ポリウレタンバーニッシュの半ツヤを数回吹きかけた。

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手間をかけてやった割にただの茶色にしか見えないのは、おそらく手間のかけ方の方向性が違うのだろう。

 

ベースには、ツヤ有りのポリウレタンバーニッシュを何回も吹きかけて、コンパウンドで磨いた。

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もうこの際、紫檀に見えるかどうかは無視して、こういう模様のお立ち台ということにする。

 

 

それにしても、慣れてないことにはやはりアクシデントが付き物だと思い知った。

ファレホを使う時には容器をよく振って混ぜなくてはならない。

ので、新品のホースの到着を待つ間の筆塗り時、狂ったように振っては塗り、振っては塗りとやっていた。

その結果、‘‘塗る前は振る’’という強迫観念に囚われてしまい、鞄をエアーブラシで塗る時にもつい豪快に振ってしまったのだ。 フタをしてない茶色い塗料が入ったハンドピースを...

当然茶色は宙を舞い、私の顔や腕、道具などにぶちまけられ、イラつくわ掃除は大変だわで、余計な手間と時間を使ってしまい作業が遅々として進まないという当初の不安が的中してしまったのだった。

 

...続く

 

ヴァイオレットエヴァーガーデン フィギュア製作 その15

 

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さて、1番状態の悪かった下半身の処理をなんとか終えたので、ガンガンにスピードアップしていくつもりだったが、やはりそう簡単にはいかないようだ。

 

スカートを多少いじったおかげで上半身との合いがおかしくなり、またもやパテで接合面を作る。ついでに服の襟とか裾など気に入らないところを直していく。

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右が直して白サーフェイサーをやったもの。

 

右腕の機械の部分は黒いやつで。

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顔は二重の線、眼球との境目などをはっきりさせる。

右耳が気泡で潰れてたので、作り直した。

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続いて髪。

後ろ髪はモールドを少し追加して、深く掘り直していく。

前髪も同じように。

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横の髪は先っぽが欠損してたので、レジン片を付けて修復。

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幸い髪と顔には気泡が少なかったので助かった。

あのブツブツ地獄はもう勘弁してもらいたい。

一か月近くもブツブツと格闘していたせいで、蜂の巣とかホットケーキを焼くときのブツブツとか、果てには数の子などを見ても全身が総毛立ち、気が遠くなるようになってしまった。

そういうブツブツ恐怖症のことを「トライポフォビア」というらしいが、私もトライポフォビア一歩手前なのかもしらん。

原因としては、虫に刺された時や、はしか、風疹など皮膚に出来るブツブツの集合体に対する恐怖、大きく言えば寄生虫や伝染病に激しく不安を持っている故に、小さな穴の集合を恐れるのではないかということらしい。

まあでも、ブツブツの集合体を見て気持ち良い者などそうはいないだろうし、伊坂幸太郎の「魔王」にもあったが、スイカの種並びなどは大概ゾクッとするものだと思うのだが。

 

閑話休題。

 

次に小物類。鞄は磨きやすいように、一旦持ち手を切り離して処理。

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シリコン型をキツく締めすぎたのか、明らかに歪んでしまっているので直していく。

 

最後に傘。

細い棒の部分が折れてしまったので、針金に変えた。

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これにてようやくひと通り処理し終わったわけだが、原型を作るより大変だった気がする。

1番の原因は複製の失敗なのは間違いないけど、原型の時点でもっとしっかり作り込んでいかないとダメだと身に沁みた。

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ようやっと色塗りに行けるが、当然上手に出来る気など1ミリもしない...

が、せっかくここまできたので、少しでもかわいいヴァイオレットちゃんができるよう死力を尽くす所存です。

 

 

...続く

 

 

 

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エル・プサイ・コングルゥ

季節の変わり目といえば、アニメの変わり目だ。

 

すでに新番組が続々と始まっているが、前クールは視聴してたものが少なく、その分今迄未視聴だったものをdアニメで結構観れたのでその点は良かった。

 

ファフナーシリーズや、超電磁砲シリーズ、シリアルエクスペリメンツ レインなどを視聴。

どれもそれなりに見所があった中、私の心に刺さったのは超電磁砲、いや白井黒子だ。

そもそも禁書目録が私は好きではない。今季新作をやるようだけれど。

 

ので、当然超電磁砲は無視していた。タイプ的に主人公の御坂が好きじゃないし(クローン御坂は最高)、女子学生の日常がメインのお話なんて40なかばのオジンが喜んで観るものでもない。

 

が、超電磁砲は評価が高いとのことで観てみると、本元の禁書目録なんかより全然良かった。

まあ、元々あのシリーズの設定は良く出来ていると思うけど。

 

御坂の傲慢さが鼻につき、イライラすること多数なのだが、それを補って余りあるのが白井黒子の存在。

白井黒子は一見、過剰に変態さが強調されているが、強さ、賢さ、厳しさ、優しさなどのバランスがとても良い。

さらに面白いときてるので、すっかり気に入ってしまい、あまり出番が無いときは画面に向かって「ビリビリはいいから、黒子を出せ!」と叫びながら観ていた。

なので、今季始まる禁書目録は好きではないが、おそらくとても少ないであろう黒子の登場だけを拠り所に観ることにする。

 

 

前期観ていたものの中では、「ハイスコアガール」が私くらいの年代の人間にはとても懐かしく、源平闘魔伝などとても好きだったのを思い出した。

ギャグ的な感覚はあまり好みではなかったが、主人公ハルオの母親の「びっくりしすぎて、おしっこ漏らしながらゲロが出たわよ」という台詞は酷くて気に入ったので、調べたら白井黒子と同じ声優さんではないか。

新井里美さん、すばらしい。

 

始まる前は「オーバーロードIII」を楽しみにしていたのだが、期待してた割にイマイチだったのは残念。

 

そしてこれも残念なのが、「シュタインズゲートゼロ」が終わってしまったことだ。

まさかこの歳になって、鳳凰院凶真の復活で滂沱の涙を流すことになるとは思わなかった。

復活は予想できたが、21話まで引っ張りに引っ張ったおかげで物凄いカタルシスだった。

このアニメは毎度毎度、最終盤にならないと面白くならないのか、まったく。

まあ、終盤の面白さはそれまでの長い伏線あってのものなのだが。

私としては、見事な清心斬魔流の剣士になったルカ子が見れたのも良かった。

 

ストーリー的なことは私ごときが今更語るまでもないので置いといて、シュタインズゲートゼロを観て最高だったのがなんといってもフェイリス。

あれだけ長いこと湿っぽい岡部だったのに、彼女は凶真と呼び続け、いざ復活したらすかさず厨二病的設定を口にする。

その場面は結構切迫しているので、完全に無視されていたが、そこがまた良かった。

 

毎週楽しみにしていたフェイリスが終わってしまい、しばらくは寂しいけれど、ゴールデンカムイもまた始まるることだし新番組のチェックに勤しみたいと思う。

 

 

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ヴァイオレットエヴァーガーデン フィギュア製作 その14

 

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さて、前回から物凄く間が空いてしまったが、サボっていたわけではない。

必死にやってもちっとも進まないのだ。まるで、ハムスターが丸い輪っかの中をいくら走っても前に進まないように。

 

 

 

複製したパーツをあらためて見てみると、スカートが特に酷い。

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無理矢理オーバーフロー方式っぽくやったうえに、更にスカスカのところにレジンをぶっかけてみたりしたので、分厚くなるわ形は歪むわ、今まで何のために一生懸命原型を作ってきたのかわからないようになっている。

 

 

酷いのは全て己れのせいなので、イラつきをグッと飲み込みまずは下半身から。

目立つ気泡を埋めて、彫り込んで境目をはっきりさせる。

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右側だけやったところ。

 

脚の接続部分に隙間があるので埋める。

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壊れてしまったスカートの合わせをする。

厚くなってしまったところをリューターで削りに削って、木部用パテで欠けてる所と分割面を作り直した。

木部用パテはちと荒いけど、硬化が早いのが良い。

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こんなにパテを使ってしまっては、サフレスもクソもない。

ので、サーフェイサーを吹いてみる。

すると、超細かい気泡がびっしり入っていて、気持ち悪くて正視に耐えない。

サフ→気泡埋め→ヤスリの無限ループの始まりだ。

 

ていうか、これいつになったら終わるの?

溶きパテ、瞬間接着剤、シアノン+ベビーパウダー、磨きカスを瞬間接着剤で擦り込むなど、先人の方々のブログや教本で得た知識を思いつく限り実行しているのだが、超細かい気泡が全然なくならない。

スカートだけでサーフェイサーを1缶使い切る勢いだ。

 

こうなるともう、スカートの気泡を埋めてるというか、気泡の塊をスカートに仕立てている感じ。

そりゃ私のやり方がまずいんだろうけど、スカートの処理に既に2週間以上かかっている。

 

発狂寸前になりながら裏側をヤスってる時に頭に電撃が走った。

スカートの裏地のことを考えてなかったことに気づく。

ヴァイオレットちゃんのスカートは、表は白で裏地が茶なのだ。

二枚仕立てになっているということは、翻った裏地にも膨らみとか皺とかができるのではないのか。

 

何となく感じていた違和感の正体はこれだったのか。

今までスカートの裏のやすりがけに使った数時間が、またもや台無しになってしまった。

 

作る前に細部まできちんと検討しないからこんなことになるのだ、愚か者め。

自らの愚かさを紛らわそうと、近藤真彦さん、通称マッチの往年のヒット曲「愚か者」のサビを歌ってみる。

が、

「愚〜ろ〜か〜も〜のぉよ」

しか歌詞がわからず、仕方なくその部分のみを繰り返し歌うけれど、「のぉよ」のところの節回しがどうにも上手くいかずカチンとくる。

ムキになって「のぉよ」を連呼していると、「...旦那様、旦那様」とヴァイオレットちゃんの声が久しぶりに聞こえてきて我に帰る。

 

正気に戻った私は、急いで作業に戻る。

またもや木部用パテで裏地的なものを形作った。

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ヤスリを掛けて白サーフェイサーを吹いたところ。

例によって、表面をきれいにするのにかなり時間がかかった。

裏地を盛り上げたせいで、うねってる隙間をヤスるのに非常に苦労したのだが、何か良い方法はないものか。

 

次にスカートの合わせ目を出さないように、先に接着する。

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前の部分は塗装後にはめ込む予定。

 

次に、ずれてしまった後ろのビラビラの位置合わせをする。

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このビラビラを塗装後にくっつけると、いかにも境目全開で自然な感じにならないと感じたので、迷った挙句先にくっつけることにする。

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細い隙間が出来て塗装に支障をきたすと思われるが、しようがない。

 

これでやっと下半身が大体出来たので、仮組んでみる。

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まさかこれだけのことに一か月もかかるとは思わなんだ。

とにかく小さい気泡に苦しめられ、しまいには最後の手段のクレヨンで埋めたりした。

もうしばらくは細かいブツブツは見たくない。

 

未だ上半身と小物の処理が残っていると思うとゲンナリするが、なるべく早く終わらせたいと思ふ。

シャイネスの習性、そして雪見だいふく

先日、帰宅途中にコンビニエンスストアーに寄った。

アイスが食いたかったからだ。

ハーゲンダッツ的な。

 

レジのすぐ前にあるアイスコーナーに向かうべく一歩踏み出した時、会計をしている人が目に入った。

その瞬間、ハーゲンダッツ的なアイスのことで占められていた脳の回路が切り替わりフル回転する。

 

気づけば私は雑誌コーナーの前で物色するフリをしていた。

別に読みたい雑誌などないのに。

 

どうやら私の脳は判断したらしい。

アイスコーナー前のレジにいる人が中学の同級生で、接触するのは得策ではないと。

別にその同級生が嫌いとか、仲が悪いとか、過去に一悶着あったとかでは全然ない。

前にもそのコンビニエンスで偶然会ったことが数回あったし、その時は普通に当たり障りのない会話をしたりした。

がしかし、

彼の姿を認めると同時に、まるでコソ泥のように隠れているのだ。

 

なぜこんなことをしているのか、いまいち明確に説明できないのだが、物凄く簡単に言うとめんどくさいのだと思う。

特に興味もないことを、適当にニコニコしながら話すのが面倒なのだ。

 

私にはどうにも昔から人見知り的な傾向があって、あまり仲良くない人との接触を避けがちだ。

 

そういうのを、「シャイネス」と言うらしい。

漫画『デストロイ アンド レボリューション』に出てくる超能力の名前「ワンネス」のようで良いではないか。

 

「どうにも僕は人見知りで...」

と言うより、

「俺さ、シャイネスなんだよ」

の方がイケてる感じがするでしょ。

 

ただ、人見知りの人間があまり親しくない人に対して、自分のことを「シャイネス」などと言えるのだろうか。

「シャイネス」なんてワードをサラリと言えるようなら、人見知りになぞなってはいないのではないか、という気もする。

 

更に、今まで聞いたことのない「シャイネス」なんてワードはすぐに忘れてしまい、実際に人見知りをカミングアウトする場面で、

「いや〜どうにも僕はワンネスでね」

と『デストロイ アンド レボリューション』の方を口走ってしまって、超能力者だと思われてしまったりしないだろうか。

 

まあシャイネスのことは置いといて、問題なのはレジにいる同級生らしき人が、いつになっても帰らない。

会計を済ませたらすぐ出て行くだろう、という算段で雑誌を物色してるフリをしていたのに、完全にプランが狂ってしまった。

 

雑誌コーナーでいつまでもキョロキョロしているのも不自然なので、目の前にあったSPAを手に取り今度は読んでいるフリをして、チラチラとレジの様子を伺う。

早く帰ってアイスを食いたいのに、何故にこんな無意味なことをしなきゃならぬのだ、と段々イラついてくる。

 

長い...

 

私の人生の中で、こんなにコンビニエンスのレジに長時間居座ったことなどないぞ。

 

あまりジロジロ見てるとバレる可能性があるのでよくわからんが、おでんでも買っているのか。

でも、おでんにしても普通あんなに長くはかかるまい。

もしや、一旦詰めてもらったおでんを横にいるもう一人の男と分ける為に、

「やっぱり、ちくわと大根としらたきは別にして玉子も一個追加して」

とか言っているのではないか。

そしてやっと終わると思ったところに、

「あと、からあげ棒と142番のタバコ2つね」

なんて言い、更に

「あ、ついでだからこれも」

と言って電気料金の請求書を出しているのではないか?

 

と、勘ぐりたくなるほど長い。

こんなことなら、アイスを持って隣のレジに並んで「あれっ仕事帰り?」なんて言って金を払い、「じゃ、また」なんて言って颯爽と去れば良かった。

 

またレジのほうを見る。

居る、まだ居るよ。

あれ以上何を買うのか?

まさか、宅配で何かを送ろうとでもしてるのか。

いくらなんでも、全てをコンビニエンスに押し付けすぎだろう。

 

なにがどうなればあんなに長くなるのか、ハーゲンダッツ的なアイスのことなどすっかり頭から消え去り、SPAの紙面を睨みつけながら考える。

が、

わからないしどうでもいいので、SPAを閉じて棚に戻そうとした時、隣でマガジンを読んでいたスーツの人がこちらをチラチラ見てるのに気づいた。

きっと私の挙動が怪しくて、気になったのだろうと思い、すんませんと軽く会釈して雑誌コーナーを離れる。

 

そして陳列棚の影からレジを伺うと、同級生らしき人物は消えていた。

 

よし!と、喜び勇んでアイスを鷲掴みレジへ。

帰って食べている時に、自分が口にしているのが雪見だいふくだと気付く。

何故かはわからないが、長時間の潜伏の間に買わなくてはならないものが、ハーゲンダッツ的なものから雪見だいふくに変わってしまったようだ。

 

久しぶりに食べた雪見だいふくはとてもうまかった。

信念なんて簡単に言うもんじゃないということをカップ麺に教えられた

カップ麺。

 

漫画やアニメなどと並び日本が世界に誇れるもののひとつだ、ということに異論のある者はいないだろう。

1971年にカップヌードルが発売されてから今日まで、様々なバリエーションと共に進化を遂げ、今や麺的なものでカップ麺化されていないものなどそうはないと思われる。

 

昨今は有名店のラーメンをカップ麺化したクオリティーが高いものも沢山あり、選ぶのが大変なくらいだ。

 

なので、私はカップ麺を選ぶ基準というかルールを設けている。

簡単に言うと、生麺タイプや有名店物のような本格タイプは買わない、という縛り。

本格タイプのカップ麺を食べるなら、ラーメン屋に行ったほうがうまいに決まってるし、と斜に構え、こだわりのある信念の漢ぶっているのだ。

 

さて、これから漢のこだわりの信念を披露するのだが、まずカップ麺の良いところとはなにか。

あの良い意味でのチープ感や、本格とは真逆のいかがわしさにある、と私は断じる。

 

ので、カップ麺で一番好きなのは、断然カップ焼きそば。

あの人の何がいいかといえば、まず焼きそばを名乗りながら焼いてないところ。

嘘ついてんじゃん。

そして焼いてないというのは、ただ茹でた麺にソースぶっかけてるだけ、ということになる。

なんと適当で雑で悲惨とも言える食い方なのだろう。

例えば、炒飯を注文したらご飯に醤油をぶっかけたものが出てきたようなものだ。

 

このあり得ないようなもの、これが何故かうまい。

良いうまさと悪いうまさがあるとするならば、確実に悪い方。

 

だがそれがいい。

 

あれを毎食食べたいとは流石に私でも思わないが、たまに食べたくなるという人は世の中には結構いると思う。

 

そういえば少し前に、カップ焼きそば界の超ビッグネーム、ペヤングから「ペヤングソースやきそば 超超超大盛 GIGAMAX」という通常サイズの4倍のものが発売されたようだ。

異常な量といい、‘‘超’’が3つにギガにマックスとくれば、完全に常軌を逸していると言う他ない。

キワモノさ爆発という感じだが、ふざけてる感があってとても好感が持てる。

若い頃なら迷わずむしゃぶりついたのだろうけど、以前にも記したように、胃腸の機能が弱りつつあるオジンとなった今では購入には至っていない、残念ながら。

 

 

焼きそばに次いで食べる機会が多いのは、カップ蕎麦、うどん。

どん兵衛、緑のたぬき、赤いきつねなどお馴染みの昔からあるあれだ。

やはりこの人たちも、本格的な蕎麦やうどんとは一線を画すカップ麺独特の世界観が素晴らしい。

 

「あ〜蕎麦食いてぇ」と思った時に、緑のたぬきを思い浮かべる人はいないだろう、カップ蕎麦以外の蕎麦を食ったことない者以外。

ここからわかるのは、カップ焼きそばと同様に、蕎麦、うどんという名は同じでも、生のものとは別の道を歩む存在だということだ。

 

なので、カップ麺を買う時は間違っても「ごんぶと」や「ラ王」などは選ばない。

生麺を食らいたいなら、カップ麺じゃないものを選ぶべきだというのが大事なところなのだ。

 

その流れで言うと、やはり元祖カップ麺のカップヌードルも外せない。

全てのカップ麺はカップヌードルを源流としている訳で、例えば「中間管理録トネガワ」という漫画は、元のカイジあってこそのものというのと同じなのだ。

 

カップヌードルにも色々な種類があるが、その中でも私は断然チリトマト推し。

子供の頃は、チリでトマトなヌードルなんてあり得ないと思っていたのが、今やカップヌードル各種の中ではこの赤い人しか食べなくなっているのだから因果なものだ。

 

 

カップ麺に対してのこういった矜持を胸に日々を過ごしている訳だが、先日セブンイレブンに行った折に、久しく食していないことを思い出しカップ麺コーナーに向かった。

 

そこにはズラリと本格派タイプが並んでいる。

すみれ、山頭火、もちもちの木、一風堂、とみた......

百花繚乱の様相を呈する光景に圧倒され、気がつけばそのうちの1つを手にレジへと向かっていた。

 

今思うと、今年の夏の暑さで頭がおかしくなっていたのかもしれない。

 

家に帰って湯を沸かし包装を解いている時、突然我に返り驚愕する。

俺はなぜ本格派タイプを食おうとしているのだ。

いくら考えても、セブンイレブンに入ったところまでしか思い出せない。

 

考えてるうちに湯が沸いてしまったので、仕方なく注入。

 

さすがに湯まで注入されたものを打ち捨てる、なんて人道に反することはできぬので今回だけと決めて食すことにする。

 

ちょっとした気の緩みから、己の信念を曲げてしまうことに忸怩たる思いで、心の中では悔し涙を流しながら麺を啜る。

 

 

...うまい。

 

猛烈にうまい。

 

そこからは無我夢中で喰らいまくり、汁まで飲み干してしまった。

 

満足感とともに、今迄の私の信念、さっきの忸怩とは何だったのだという思いが湧き上がる。

こんなにうまいものを、よくわからない理屈で食わずにいたなんて、もう信念というより呪いではないか。

あまりの愚かさに反吐がでる。

 

まぁしかし、本格タイプのうまさを知ってしまったからにはしょうがない。

これからは積極的に選んでいこうと思う。

そして、今後信念なんていう大それた言葉は二度と口にしないことを信念としていこうと思ふ。

 

 

 

 

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ヴァイオレットエヴァーガーデン フィギュア製作 その13

 

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さてさて、型取りなのだが、シリコーンの使用量を減らしたいので、増粘剤を使って薄く覆った上から石膏でバックアップするという積層法というやつにチャレンジしてみる。

 

石膏というものを初めて触るので、どれくらいで固まるとかがよくわからぬ。

ので、グルグルかき混ぜているうちに急激に固まり始め焦って注入。

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固まり始めたのを無理矢理ねじ込んだもんだから、見るからにダメな感じ。

 

裏面はまあ普通に流せたのだが、開いてみるとシリコーンの薄いところが破けてるようにみえる。

いや、みえるというか確実に破けているのだけれど、気まずくて直視出来ない。

 

ス〜っと心が冷えて、やる気がなくなっていくのを感じたので咄嗟に、

「逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ」

と碇シンジの真似をしたが、やる気は下がる一方なので更に、

「綾波を返せ〜!」

と絶叫し、己を鼓舞する。

そして一縷の望みをかけてレジンを流してみる。

 

 

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ダダ漏れ。

まあね、そりゃそうだ。

だって破けてんだもん、シリコーンが。

 

たかだか一体分複製するのに大量のシリコーンを使いたくない、という貧乏根性を出すからこんなことになる。

さすがに今度こそやる気が失せて、放置して寝た。

 

翌日見てみると、漏れ出したレジンは消え去りちゃんと複製出来ていた、なんてことは当然ある訳もなく、敷いていた紙と巻いていたゴムにへばりついてるクリーム色でカチカチの人をイライラしながら剥がす。

 

そもそも一人で楽しむ為にやってるのだから、レジンに置換などせずに直接色を塗ればいいんだけど、調べてみると、こういったフィギュアはレジンを使って、サフレス塗装という手法で肌などの透明感を出すのが常套手段らしい。

なので、やはり後学の為にも私もサフレスになろうと思い、わざわざ金と手間が多大にかかる複製なんてものを、碇シンジの真似までしてやっているのだ。

 

とりあえず失敗したやつの処遇は後回しにして、他のパーツの型を作っていく。

が、どうみても手持ちのシリコーンでは足りそうにないことなどを考えながら暗い気持ちでやっていたせいか、片面を取った後裏面に流す前に、シリコンバリアーを塗りたくるのを失念して流してしまうという大失態を演じてしまう。

 

3分の1ほど流したところで気付き、慌ててシリコーンを拭う。

なんとか除去したものの、パーツのサーフェイサーが剥がれて傷が付いていたりとひどい有り様。

しかも落ち着いて考えてみれば、シリコーン同士がくっついてしまっても、割き型のようにすればどうにかなったかもしれないのに。

貴重なシリコーンを無駄にしてしまった。

 

その後も、レジンを流す時にガッチリとめようとゴムじゃなくクランプを使ったら締め過ぎて、石膏が割れてしまったり全然上手くいかない。

 

最初の失敗したやつもなんとか生かそうと穴を瞬間接着剤で埋めたり、空気抜きの穴からレジンを流してみたり、無理矢理オーバーフロー方式にしてみたり、思い付く限りのことをして、とにかく形にする。

 

結局シリコーンが足りずに、粘土埋めをやりたくないので、今度は半透明なやつを購入。

 

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気泡地獄で透明度ゼロ。

こいつをカッターでギザギザに切り裂いていくが、思っていたよりずっと大変でなんとか出来た時には原型がボロボロに。

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更に、残りのパーツをいっぺんにやろうとして、残ったシリコーンを全部流したらパーツが埋まりきらず露出してしまうという事件が発生。

もう買い足したくない一心で、固まり始めた時に露出部分にすくって掛け流すという荒技を断行。

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結果、意味不明の形の型が出来上がった。

めんどくさがらずパーツの配置やら、シリコーンの量やら、やりやすいパーティングラインの位置とかをきちんと考えてやらなきゃダメだと学んだ。

 

 

地獄のような複製作業をなんとか終えて、出来たレジンのパーツはやはりというかなんというか半分くらいは酷い状態で、今度は表面処理地獄に突入。

 

スカートなんて無理矢理形にしたおかげで、厚さは倍、パーツの合わせ目はボロボロなのでかなりの修正が必要。

表面処理というか整形し直しのようなものだが、出来るだけ速やかに終わらせて塗装にいこうと思ふ。

 

...続く

 

 

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