今年の汚れ 今年のうちに、今年のカード 今年のうちに

年末になってくると、問題を次の年に持ち越したくない、新年を迎える前に済ませてしまおうという気持ちが出てくるものだ。

 

個人的には、知らない誰かが決めた暦というものに従って全員が動く、というのに心の奥底では疑念を感じている。

が、私1人自分の都合の良い暦を設定して暮らすなどという大胆なことが出来るはずもなく、結局は年の瀬を迎えるにあたって、今年の汚れは今年のうちにと思ってしまうのだ。

 

そういう意味で、気になって仕方ないというほどではないけれど、数日に一回くらいは思い出すことをやっと片付けられた。

 

大体3ヶ月くらい前だったか、お客さん(私は飲食店をやっている)からあるものを頂いた。

それは1000円のQUOカードで、芝生の写真の上に「なんとかカントリークラブ ホールインワン記念 ◯◯様」と書いてある。

 

ゴルフに何の興味も無い私は、そのQUOカードがどういった意味を持つのか、何故にそのようなものが発行されるのかさっぱりわからないが、しめしめ1000円貰ったぜ、と貧乏人根性丸出しでほくそ笑んでいた。

 

次にコンビニエンスストアに行った時に使ってやろうと思い、何気なく裏側を見たら使えないものとして、タバコ、公共料金などと記してあるではないか。

 

私が数日に一度コンビニエンスに行くのは、大抵タバコやら公共料金などを支払う時だ。

ということはQUOカードを使うには、生クリームがたっぷり入ったパンを持ってレジに行き、

「パンはQUOカードで、あと140番のタバコは現金で払います」

なんて言わなければならないのか。

 

ダメだ、そんなことはできぬ。

私は自分も客商売をやっている身として、できるだけ店員さんに面倒な作業をさせないというのを矜持として生きているのだ。

それに昔コンビニのバイトをしていたこともあり、面倒な客をたくさん見てきたので、せめて自分はストレスをかけないスマートな客でいようと決心したのだ。

 

理想は、生クリームがたっぷり入ったパンを持っていき、店員さんがバーコードを読み取った瞬間に123円を置いて、パンを袋に入れる暇も与えず鷲掴みにして早足で立ち去る、という感じ。

 

それなのに、たかだかパンとタバコを別会計でなんて有り得ない。

ひょっとしたら、現在のレジスターは私がバイトしていた頃より格段に賢くなっていてQUOカードを差し込むだけで、ダメなものと分けて会計してくれるのかもしれない。

ちょっと検索して調べてみようかとも思ったが、何というかそれをやったら負けのような気がして出来ない。

 

何に負けるのかといえば、ゴルフにだ。

 

今まで私はずっとゴルフを否定して生きてきた。

のに、ゴルフから生まれ出たQUOカードのことを必死になって調べるなんて、それはもうゴルフについて必死に調べているも同然で、ゴルフ側に完全に上に立たれてしまうことを意味する。

そもそも、ゴルフ側からの賄賂ともとれるQUOカードを受け取って喜んでる時点で、上に立たれていると言えるのだが、そこは貧乏人根性ということで敢然と無視する。

 

という風に調べることもままならないのだが、かといって買いたくもないものを無理してQUOカードで買うのもおかしい。

 

どうしたものかと、思い悩んでるうちに使うに使えず3ヶ月も経ってしまった。

 

財布を開けるたびに、芝生が太陽の光で輝いている写真がチラチラ見えて嫌な気分になる。

そう、使えないでいるうちに私の中でQUOカードは、完全なる厄介者になってしまったのだ。

ちきしょうめ、だからゴルフは嫌なんだとゴルフに対する否定も更に高まってしまう。

 

厄介者に対するイライラが限界に達しようとしていた先日、遂にチャンスが訪れた。

昼飯をコンビニエンスストアで買う、と同時にタバコは必要ない状況だ。

 

やっと厄介者とおさらばできると嬉々としてセブンイレブンの弁当コーナーに行くが、時間が微妙だったせいでチキンカツ弁当しか残っていない。

ここはチキンカツでいくとして、今回でQUOカードを使い切るには1000円を超えなければならないので、じゃあサラダ的なものでもと思ったが売り切れ。

ならば、デザートかと思い選んだのは、新発売と書いてあった丸いチーズケーキ。

チキンカツとチーズケーキで約800円くらい。

もう1つ何か買わなければ、奴は追い払えない。

 

これ以上は食いたくないし、どうしようかとチキンカツとケーキを持って店内をぐるぐる回る。

その内よくわからなくなってきて早く帰りたくなり、何でもいいとレトルトの「金のカレー」を掴んでレジへ。 

 

これでお願いします、とQUOカードを出してハッとする。

この店員さんには私のことが、ゴルフ好きのおっさんに見えてしまうのではないか。

だって、ホールインワン記念って書いてあるんだもの。

 

「これは貰ったものでね、私はね、別にね、ゴルフはね、好きとかじゃないんですよ」

と心の中で必死に言い訳をしながら、不足分の186円を出す。

 

すると女性の店員さんが、

「カードは処分しますか?」

と聞いてくる。

 

まさかそんなことを聞かれるとは思ってなかった私は、一瞬間を置いて「ハイ」と答えた。

が、心の中では

「しまった!あの一瞬の間で、せっかくの記念のカードを処分するかどうか迷ったゴルフ好きのおっさん、と思われてしまったかも」

と激しく後悔していた。

 

まあ何はともあれ、QUOカードをなんとか今年中に使えて良かったとしよう。

 

翌日、よくわからずに買ってしまったレトルトの「金のカレー」を食してみたが、レトルトカレーとしてはかなりの美味で、また買おうと思った。

カードをくれたお客さん、ありがとう。

 

 

 

ベアゲルター フィギュア製作 その2

 

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さて、ボデーを作っていこうとするのだが、いまいちやる気がでない。

ので、先に台座をやっつけてしまうことにする。

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形を出しておいたやつに、はんだ線をくっつけて模様をつける。

 

篆刻で彫った石を叩いて欠けさせて、古い趣を出す撃辺という技法があるので、それに習いこの台座も鉄の棒でガンガン叩いて傷をつけてみた。

きれい過ぎなのはあまり好みではないので。

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パテの塊が硬くていい感じに欠けてくれないので、彫刻刀でガリガリやって傷をつけサーフェイサーを薄めてエアブラシで吹いた。

 

篆刻の撃辺も、わざとらしくならないようにする加減が難しく、一説には偉大な篆刻家「呉昌碩」は箱の中に石をたくさん入れガラガラと振って自然に欠けさせたらしいと聞いたことがある。

 

気分的には、どこか激しく損傷させてもいいかとも思うけれど、やった後気に入らなかった時戻すのが大変なのでそれは保留。

 

ライフル銃と台座が一応出来てしまったので、いよいよボデーをやるしかなくなった。

とりあえず台座に乗せてみると、右腕が途中で切れているのが気に入らぬ。

ので、やらないつもりだった右腕の義手を作ることにする。

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まずは漫画の中から情報を拾い集めてざっと書いてみた。

この義手はプラズマ切断機なので、やはり前回のヴァイオレットちゃんのとは随分と違うようだ。

 

エポキシパテを削り出す。

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プラズマ放射の部分をプラ棒を使って作る。

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親指はプラ棒を削り、0.8mmのはんだ線をヒンジにして繋げる。

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続いて他の指だが、プラ棒は大変だったのでエポキシパテで作った。

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ヒンジのはんだ線と指先のプラズマが出るところを、少しでもリアル感が出るように0.4mmのドリルで穴を開ける。

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出来上がり。

 

と、サラッと書いているが、これに何時間かかったことか。

こういう小さいものは落としてもいいようにトレイの上で作業しているのだが、どういう訳だかすぐ床に落ちてしまい、這いつくばって必死に探しても全然見つからない。

仕方なく諦めて作り直した途端、自らの股間にくっついているのを発見。

その瞬間カッとなり股間にパンチをしそうになるがグッとこらえ、かわりに、

 

「マジカル スプラッシュフレアー!!」

 

と『Re:CREATORS』のまみかの必殺技を絶叫して怒りを発散。

久しぶりに実物が見たくなりYou tubeで探して視聴。

 

ちなみに私は特に『Re:CREATORS』が好きな訳ではない。

只、第8話だったと思うが、瀕死のまみかが最後に繰り出す「マジカルスプラッシュフレア」だけは最高だった。

あのシーンだけは一見の価値があると思う。

 

ムカつきが収まった後作業に戻っても、部品が細かいが故に極度の集中力が必要なので、指一本作って休憩、また一本作って休憩となってしまう。

その休憩中に、2年振りに連載再開された『ワールドトリガー』の新刊が出たので、思い出すために始めから読み直そうと思い立ち読み始めたら最後、気づいたらかなりの時間経っていたということになる。

 

30分作業して2時間休憩だもの。

そりゃね、進まないし時間もかかるわけだ。

 

 

まあそれは改善に努めるとして、左手もエポキシパテを銃に押し付けて形を出す。

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出来た手をボデーにくっつける。

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前回スカルピーでワイシャツを軽く盛り付けたが、首のところで分割する時に割れてしまったので嫌になって全部剥がしてしまった。

 

腕と首の角度も少し変えて、顔もある程度形を出した。

が、今のところどう見ても男の顔にしか見えない。

 

...続く

 

 

 

 

ベアゲルター フィギュア製作 その1

 

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まずはドイツ人のトレーネさんから取り掛かる。

 

悩んだ末に胸像を作ることに決めたわけだが、元々全身を作るつもりで全長15cmくらいの人体図を描いていた。

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人体図というより、これはマネキンですな。

このマネキンのウエストから上に合わせて芯となるパーツをポリパテで作り、関節部分を針金で繋ぎ、2巻の表紙の感じでポーズをつけてみた。

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この人はライフル銃を持っているので調べてみると、どうやら「モーゼルKar98」というナチスドイツで作られた銃のようだ。

それをフィギュアの大きさに合わせて縮小すると、大体全長9cmくらいになる。

 

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9cmに切った竹串を合わせてみると、腕の角度がいまいちなので切断して直す。

破壊力を増す為に、先の方に釘を打った棒切れを持ってるように見える。

 

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例えが古いが、なんというかこの姿「ランボー」っぽい。

 

関節部分をきれいにして、パテでざっとライフル銃の形を出したがちょっとデカいかも。

とりあえずポーズはこんな感じで、この上にスカルピーで服を盛り付けていく。

 

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一旦軽く焼いてみたが、早くも左の襟のところが欠けてしまった。

ここから削ってシワをつけてとやっていく。

 

焼いてる間にライフルの形を整えた。

私には銃器の知識が全くないので、ネットで画像を探して凝視。

とりあえず、実際に作る大きさで書いてみる。

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これに合わせて、プラ棒、プラ板、真鍮線などを駆使して作っていく。

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かなり時間がかかったが、先の方が出来た。

 

チマチマ小さいのを作っていたら、目がチカチカしてきたので一旦銃は休憩。

調べている時に、世の中には物凄い精巧なミニチュア銃があるのを知って、しばらく魅入ってしまった。

凄い人がいるもんだ。

 

フィギュアが乗るベースも作る。

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何かのビンの蓋とか彫刻刀の柄を、おゆまるだか型おもいだかで型を取ってポリパテを詰めて形を出した。

出来たやつを色々と組み合わせてみて、ベースのイメージを作る。

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まあ大まかにはこんな感じで、これに模様というか装飾を施していく感じ。

 

またライフル銃をチマチマやっていく。

 

1mm厚のプラ板を更にナイフとヤスリで削り極小パーツを作り、接着しようとピンセットで摘み上げた途端「ピンッ!」という小気味よい音を残してパーツが飛んでく。

摘む場所が悪いのか、強く摘みすぎなのか...

もちろん飛んでいった極小パーツは見つかるはずもない。

 

ということが何回も起き、気が狂いそうになりながら4日ほどかけて一応できた。

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瓶のサーフェイサー1000番をエアブラシで吹く。

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本物の写真を見る限りもっともっとごちゃごちゃしてるのだけど、この大きさに対して私の腕じゃちょっと厳しい。

ということで、これくらいで勘弁してもらおう。

 

今まで銃器類に興味を持ったことなかった私でも今回「モーゼルKar98」を作るのは結構楽しく、機会と時間があればもっと仕組みなどを勉強して、より精密に作ってみたいとすら思った。

が、あくまで本丸はドイツ人のトレーネさんなので、そっちをやっていこうと思ふ。

 

...続く

 

 

 

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ベアゲルター フィギュア製作 その0

 

 

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半年もかかってなんとかヴァイオレットちゃんを完成させたばかりだが、継続して手を動かさないと技術の向上は覚束ぬので反省もそこそこに次にいこうと思う。

 

ヴァイオレットちゃんを拵えている時から、次は違うテイストのあまり可憐じゃなく、つよい感じがいいなと思っていた。

加えてアニメっぽ過ぎず、完全なるリアルでも無く、その中間的な感じ。

 

色々考えた末、漫画『ベアゲルター』に登場するキャラクターを作ってみることにした。

理由としては、上記の条件を満たしているし、当然この作品が好きだから。

 

この『ベアゲルター』は『無限の住人』『波よ聞いてくれ』などで有名な沙村広明先生の作品で、現在4巻まで出ている。

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この表紙からしてわかるように、つよい女のはなし。

キャッチコピーは“叛逆ずべ公アクション”。

エログロバイオレンス全開な感じなのだが、注目したいのはバイオレンスの部分。

3巻のあとがきに「派手な動きのある外連味のある格闘技」について、沙村先生自らの造語「HUKAK」というのを用いて並々ならぬ思い入れが書かれている。

例えば、カンフー、カポエラ、カラリパヤットなど。

作中ではそれらの「HUKAK」と証される格闘技が大暴れするのだが、総合格闘技の登場以降、実戦では弱いと言われるようになったことが納得出来ないのだという。

 

全くもって同意見だ。

ジャッキーチェンの映画を観てプロレスに熱狂し育った私は、猪木のプロレスこそ最強との言葉を信じていた。

が、総合格闘技黎明期にプロレスラーが惨敗を喫し続けたことに落胆し、刃牙の地下トーナメントで猪木、馬場がそれなりの強さをみせたことに少し溜飲を下げ、桜庭の活躍に喜んだりしているうちに総合格闘技も成熟してきて、UFCの隆盛により総合格闘技という1ジャンルとしてすっかり定着した。

そして最初の頃にあった異種格闘技戦的な要素があまり感じられなくなり、総合格闘技の選手同士の戦いが洗練されていく。

だが、

違うスタイルの強者同士が、それぞれの特徴をぶつけ合うというのも観たいではないか。

私のような古い人間は、異種格闘技戦と聞いただけで居ても立っても居られなくなってしまうのだ。

まあ実際の異種格闘技戦は、見栄えのするような戦いにならないことの方が多いのは確かだが。猪木vsアリのように。

そこで、現実では見れないようなものを見せてくれるのが、漫画やアニメだと思う。

 

話を『ベアゲルター』に戻すと、この作品の中では、

チャイナドレスのカンフー美女vsカポエラ使いのハンサム、

太ったおばさんのカラリパヤット使いvsロシア軍隊格闘術システマ使いのヤクザ

など、通常世界ではあり得ないようなことになっている。

どれもみんな強く描かれていて心踊るのだ。(太ったおばさんは強すぎる気もするが...)

 

そんな強烈な世界観の中の誰を選ぶかなのだが、最初は中国人カンフー使いの睫毛(ジェマオ)さんにしようと考えていた。

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大抵の男は次に生まれ変わったら、チャイナドレスになりたいと思っているはずだ。

見ての通り彼女の武器はヌンチャクと鉄砲が合体したもので、履いている靴からは電流が放出されるという恐ろしさなのだが、カップ焼きそば好きという私と共通する可愛らしいところもある。

 

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睫毛さんをよく観察する為に1巻から読み直していると、だんだん心に迷いが生まれてきた。

ドイツ人女性のトレーネさんも良くなってきてしまったのだ。

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この人は色々と尋常ではない。

特別何かの格闘技を習得しているわけではないのだが、右手の義手で掴んだものはプラズマ切断してしまうし、左目は潰れているのだけど必要に応じてカメラ付きや爆発するタイプの義眼を入れたりできる。

 

どちらにすれば良いのかわからなくなってしまったので、とりあえず手元にあった筆ペンでササっと写し書きしてみた。

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なぜ睫毛さんの腕を黒く塗ってしまったのかわからぬが、ここで閃いたのだ。

 

胸像にすればいいんじゃないか、と。

下半身を作る手間をもう1人に回せば、2人とも作れるんじゃないか、と。

更に余力があれば、日本人の忍さん、拷問担当の韓国人ソリちゃんなどもいけちゃうのではないか、と。

 

そうと決まれば、材料はいっぱい余ってるので早速作り始めようと思う。

 

 

これだけ書いといてなんだが、沙村先生の作品の中で一番好きな登場人物は『無限の住人』の槇絵さん。

好きな作品は『波よ聞いてくれ』です。

 

 

...続く

 

 

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ヴァイオレットエヴァーガーデン フィギュア製作 完成

 

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ヴァイオレットちゃんの顔に接着剤をぶっかけるという大失態のせいで3回目のやり直しをしなくてはならない、本当ならもう終わっていたはずなのに。

 

という思いが消えず、中々作業に取り掛かれない。

それと同時に、あと一息なので早くやりたい気持ちもあるわけで、ダラダラとシンナーに浸けて塗料を落とす。

惰性でプライマーを吹きかけ、ヴァイオレットちゃんの顔を見ると、鼻の頭に埃がべったり付いている。

それを取り去る時に結局プライマーが剥げてしまい、また吹き直す。

 

その上から塗る肌色も中々思い通りの感じにならない。

誰がどう見てもヴァイオレットちゃんは黄色人種ではないと思われるのに、黄色っぽくなってしまうのだ。

 

もういっそのこと、肌の色は黄色っぽいままで、名前を 「場威尾列斗ちゃん」ということにして人種を変えてしまおうかと思いつく。

それなら特攻服的なやつを羽織らせべきなのか。

特攻服の背中には、チームの名前が刺繍してあるものじゃないのか。

調べてみると、ヴァイオレットちゃんの勤める会社は「C.H 郵便社」というらしい。

ということは、「死.叡血 郵便社」みたいな感じかな。

ちょっと筆を出して書いてみようと小筆と墨汁を探していると、いつものように

「...様、旦那様」

と場威尾列斗ちゃんの声が聞こえてきて、ようやく現実逃避から逃れられた。

 

作業に戻り、やっと色が決まってエアブラシすると、粉っぽくなってしまったり、やはりグダグダ状態からは完全に抜け出せていない。

 

そんな状態ながら時間をかけて何とか顔を仕上げた。

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今度こそ失敗しないように、慎重に接着剤をつけて髪をくっつけ、出来た頭を胴体に乗せて完成。

 

どうだろう、ヴァイオレットちゃんに見えるだろうか。

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ブーツのリボン結びの紐が知らない間に折れていた。

 

背景紙まで用意して、最初はノリノリで

「いいよ〜ヴァイオレットちゃん」

「可愛いよ〜ヴァイオレットちゃん」

なんて言いながら撮影するつもりだった。

が、写真を撮ることに元々興味がないし、カメラもiPhoneSEのだし、自分で作っただけにアラが目に付き撮れば撮るほど盛り下がってしまう。

 

まあでも、今の私の腕ではこれくらいが精一杯だろう。

結局完成まで半年もかかってしまったが、やり直しの連続で気分的には3体くらい作った感覚だ。

この感覚を忘れないうちに次のものを作り始め、今回の反省点をいかして、もうちょっとマシなものができるように頑張ろうと思ふ。

 

 

...終わり

 

 

 

 

ヴァイオレットエヴァーガーデン フィギュア製作 その18

 

 

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塗装の続き。

上半身の服をファレホのダークブルーに黒を混ぜて更に暗くして、深緑を少し混ぜたのをエアーブラシで吹く。

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影になるところが自然に濃くなるように、下側から吹き付けてみてる途中。

どれくらい陰影がつけば良い感じなのかいまいちよくわからん。

私は市販のフィギュアを持ってないどころか、ろくに見たこともないので、一般的にはこんな感じという手本も感覚も持ち合わせてないのだ。

まあ、確固たる完成イメージを持っていたとしてもそこまで持っていく技術がないわけで、先人の方々のブログなどで得た知識を使って手探りでやるしかない。

 

革のやつと金ピカのやつを筆塗り。

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革のやつはファレホプライマーのレザーブラウンを塗った。これが、ざっと塗っただけで革っぽい感じになった。

下手くそなマスキングのせいで、うまく塗れてないところを筆で修正してとりあえず上半身終了。

 

残すは顔と髪。

奇跡的に気泡も少なかったので、念願のサフレス塗装でいこうと思う。

ここまでファレホで塗ってきたが、ファレホは隠蔽力の高さが売りでクリアーカラーがないので、サフレスには不向きではないのか?という疑問が出てきた。

試しにグレーズメディウムという透過性をアップさせる人を混ぜてレジンに塗ってみる。

いまいちな気が......更にグレーズを加えてみてもあまり変わらず、それどころか全然乾かぬありさま。

それならとタミヤの水性アクリルクリアーをファレホに混ぜてみたが、やはりいまいち透明感がない気がする。

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ファレホ一本で押し通すつもりだったが仕方ない、王道のラッカー系塗料を検討せざるを得ないようだ。

そもそもラッカーを避けてきたのは、シンナー臭がキツくてラリってしまうのではという恐怖からだった。

が、考えてみればポリエステルパテを使ってる時点で相当シンナー臭いわけで、「何を今更、旦那様はとっくにラリっているのではないでしょうか」とヴァイオレットちゃんも言っている気がする。

 

早速パソコンを開き物色。

クレオスにもガイアカラーにもフィギュアの肌用の塗料が存在していて、それを使えば手っ取り早いのだろうが、元々偏屈な上ラリっている私の頭ではそんなものは当然無視。

ガイアカラーの純色シリーズなどを注文した。

一応これには理由があって、前に素敵なフィギュアを作ってる方がガイアカラーの純色で肌を塗っているのをブログで拝見したのを思い出したから。

 

翌日塗料が到着したので拝見したブログに習い、純色イエローと純色マゼンタを混合したもので顔を塗っていく。

結果、塗料の濃度の問題なのか吹き付け過ぎなのか、とても人類の肌の色とは思えない真っ黄色な顔になってしまった。

ので、急いで塗料を落とす。

 

今度はクリアーホワイトにさっきの色をちょっと混ぜたもので塗る。

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かなりオレンジっぽさが強く見えるが、これは照明のせいで実際にはもっと白っぽい。

テカり過ぎなのは後で直すとして、次に髪の毛。

純色イエローをベースにざっと塗って顔と合わせてみる。

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これだとプラスチックっぽいので、この上にラッカー塗料と一緒に注文したエナメル塗料を筆塗りしていくことに。

凹んでる部分に濃い色を流し込み、上に薄く何色か塗り重ねる。

それでも物足りないので、思い切ってエッジングノコでガリガリ表面に筋を入れ、そこにも濃い目の色を流し込んでみた。

つや消しクリアーにゴールドのパール粉を混ぜて吹いてこんな感じ。

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やり過ぎで若干汚くなってしまった感があるが、まあしょうがない。

 

すっかり忘れていた首飾りを、おゆまるを使って複製。

昔何かに使うつもりで買った、「ボンディック」という光硬化パテみたいなやつを使ってみた。

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リボンと共に塗装。

 

そして、遂に最終工程にして最重要ポイントの目を塗る。

 

集中して写真も撮らずエナメル塗料で描くこと数時間。

最後に目だけ軽くマスキングインクを塗り、艶消しクリアーを吹く。

その後剥がしたら目の塗装がマスキングインクにくっついてしまい、やり直し決定。

 

まあ仕方ない、より良くなるように頑張ろうと気合いを入れ直す。目を描く練習にもなるし。

数時間後。

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一応完成。

 

身体は乾燥待ちの間に組み立てていたので、後は髪の毛を付けて載せるだけ。

瞬間接着剤に付けてある極細ノズルが詰まっていたので先っぽを切断。

すると、ものすごい勢いで接着剤が大量に吹き出したのだ。

手にべっとり付いてしまい、指がくっつかないように注意して拭き取る。

何とか処理して続きをやろうと顔を持つと、アゴに接着剤がべったり......ヴァイオレットちゃんのアゴに.........

 

 

グオォー!!!!!ヌオォー!!!!!

 

気づけば絶叫していた。

今まで40数年生きてきて、これほど激しく怒髪天をついたことはない。

怒りに任せて、ヴァイオレットちゃんの頭を叩き割ろうと腕を振り上げたが、寸前で必死にこらえる。

きっとその時の私は、子供が見たら小便と大便を同時に漏らす、大人なら急いで立ち去り然るべき機関に通報、老人には拝まれるくらいの鬼の形相をしていたことだろう。

 

数分後正気に戻った私は、気力を振り絞り接着剤の除去を試みる。

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これはいかん。筆塗りでの修正で済むレベルではない。

ダメ元でこの上からエアブラシでやってみたが、やはり全然無理。

3度目のやり直し決定。

 

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現時点でここまで出来ていて、ほぼ完成だったのに...

 

断腸の思いで次回に続く...

 

 

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ヴァイオレットエヴァーガーデン フィギュア製作 その17

 

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最近あまり時間が取れない上、前回書いたようにエアーブラシの取り扱いに苦慮しているざまで、全然はかどらない。

ので、その16から随分と間が空いてしまった。

 

とりあえず、ちょっとした時間を見つけて先に筆で塗るやつをやっつける。

 

機械の手。

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手袋が紫すぎるので、後で塗り直し。

 

エアーブラシでスカートを塗っていく。

白にほんの少し青を混ぜて吹いていくが、下地の白の上に乗ってるのかわかりづらい。

ファレホの甘い香りで塗料が出ているのはわかるので、何回か薄く吹き重ねていく。

フローインプルーバーの投入で大分マシにはなったが、ニードル先端をこまめに拭かなくてはならないのはやはりめんどくさい。

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表を一通り塗ったが、下地とあまり変わらないような...

影色をもうちょい濃くして重ねてみる。

加減がわからん。

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まあ少しはマシになった気はするが、それよりファレホをハンドピースに入れたままちょっと置いとくだけで固まってきてしまい、エアブラシクリーナーで何回かうがい洗浄しても全然落ちなくなって大変だった。

結局ツールクリーナーで洗浄を数回繰り返し、固まった塗料を浮かせてきれいにしたが凄く時間を食ってしまった。

 

茶色のラインと裏地を塗るにあたり、練習もかねてマスキングをする。

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際の部分をやるだけで数時間。

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なんとか終えて、エアーブラシ。

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薄々予想してはいたが、ラインはガタガタ、所々マスキングの隙間を縫って茶色が漏れている。

あんなに時間がかかったのに...

凹凸曲線のマスキングは難しいということは学べたが、結構つらい。

 

筆で修正する。

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これ以上はやればやるほど汚くなる気がするので、今の私の技術ではこれくらいが限界かと。

 

次に下半身をやっていく。

が、塗った後爪でも当たったのか、気づいたら塗装が剥げてたり。

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完全硬化する前のファレホはあまり塗膜が強くないようなので、気をつけなければこうなる。

ということで、塗り直し。

ここらへんは基本的にみえないところなので、サラッと済ませたかったのに中々うまくいかぬ。

 

塗装を剥がしていると、ブーツの紐の境目がサーフェイサーで埋まってしまいブーツ本体とくっついている感じなのが目についた。

一瞬見なかったことにしようと思いかけたが、どうせここまで時間がかかっているのだからちゃんとしようと思い直す。

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紐の境目を一個一個ヤスリで擦った。

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一見只のシャープペンシルだが、コイツは0.4mmのダイヤモンドヤスリなのだ。

細かい所に重宝する。

 

自らの造形の甘さにゲンナリし、意識朦朧になりながらチマチマ擦り終えて塗り直しをはかる。

腿の肌色を塗り、その上に缶のつや消しクリアーを吹きかけた。

が、

未だ意識が朦朧としていたらしく、ファレホの塗膜の上にうっかりスーパークリアーつや消しをかけてしまう。

すると、みるみるうちにひび割れていく。

ヴァイオレットちゃんの太腿が...

 

模型などをやる人にとっては当たり前のことなのだろうけど、まるで初心者の私にとっては水性アクリルの上にラッカー系を塗るのはダメとか法則がよくわからぬが、今回身をもって学んだ。

 

またまた塗り直し。

もうやり直しは勘弁なので、慎重に腿、ニーハイ、ブーツと塗っていく。

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ざっと色を乗せたところだが、やはり作りの甘さとマスキング技術がないので境目がガタガタ。

なので、ブーツの紐を筆塗りしながら直していく。

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ステッチやリボン結びなどもちょこちょこ塗り、ブーツを半ツヤにしたつもりなのだがちょっと光りすぎかも。

 

軽くツヤを調整して、スカートと合わせてみる。

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ちょっと写真が暗いけど、とりあえずヴァイオレットちゃんの下半身完成なり。

 

あとは上半身、顔、髪なので、次回で終わりに出来ればと思ふ。

 

 

...続く

 

 

 

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